世界一のウェイター
ロシアの首都モスクワから南東に約1000km、2018年にFIFAワールドカップが開催されたヴォルゴグラードにその巨像はあります。
その高さは85mと、一般女性の像としては世界最大の大きさを誇っています。
そのモデルとなったのはヴォルゴグラードの旧名、「スターリングラード」でウエイトレスをしていたという女性、ヴァレンティナ・イゾトヴァです。
当時のソビエトの最高指導者、スターリンの名を冠した街での戦闘「スターリングラード攻防戦」を記念して1967年に完成、建造時は世界一の大きさを誇る巨像でした。
また記念といっても華々しい勝利を収めたというわけではなく、全体の死傷者は200万人を超え、60万人を超えていた街の人口が、終結時点で1万人を切っているという、歴史上屈指の凄惨な市街戦だったらしい。
像の自重によってバランスを取っているだけなので、近年の地下水位の変動により崩壊の危機が囁かれている。
個人的に一番見たい巨像なので、倒れることなく、頑張って欲しいと思っています。